なぜ、犬と泊まれるホテルが増えているのか 「ペットツーリズム」が広がり始めた背景(5/6 ページ)
「ペットツーリズム」が、旅行業界の新トレンドとなっている。全室温泉付きのドッグフレンドリーホテルであったり、愛犬との旅行を後押しする取り組みが始まったり。なぜ、同市場が盛り上がっているのか取材したところ……。
モニターツアー好調で手応え
最初のモニターツアーは、2025年11月に実施した。1泊2日の日程で、県内の複数地域の観光地をめぐり、ペットフレンドリーの宿に宿泊するプランだ。東京、千葉、神奈川から11人と12頭の犬が参加し、20〜60代まで幅広い層の男女が集まった。
首都圏から犬も同乗できるバスで移動し、英スコットランドの古城を移築・復元したテーマパーク「ロックハート城」、アウトドア体験ができる「ファンテイル」、関東最大級のドッグランを備える「世界の名犬牧場」などを観光した。
2025年4月にペットエリアが新設されたロックハート城では、ドレスアップした犬と一緒に撮影や観光を楽しんだ。豊かな自然がウリのファンテイルでは、犬と一緒にカヌーツアーに参加。そして、名犬牧場ではドッグランでの遊びに加えて、ドッグケアやマナーの講座も実施。家でもできる犬のマッサージなどが参加者に喜ばれたという。
宿泊は、全室で愛犬の同伴が可能な「赤城山 懐」を選んだ。2025年9月に開業したばかりの古民家調の施設で、露天風呂もある。館内のどこでも犬と過ごすことができ、部屋のベッドで添い寝もできる。
参加者へのアンケートでは「大変満足」または「満足」が多数で、手応えを得ているという。第2弾のモニターツアーは、1月下旬に実施する。犬と一緒にスノーシューをしたり、草津温泉で湯もみの実演を鑑賞したりする内容で、30〜70代の幅広い層が参加予定だ。同ツアーを通じてニーズを洗い出し、受け入れ態勢強化につなげるとしている。
「ホテルや飲食店だけでなく、スキー場などのアウトドア施設でもペットツーリズムが浸透し始めています。例えば、『群馬みなかみほうだいぎスキー場』では、愛犬と一緒に滑走を楽しめる常設エリア『ドッグフィールド』を2025年12月に本格開業しました。また、『草津温泉スキー場』では、愛犬同伴でゴンドラに乗車できます」(担当者)
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