インタビュー
新卒40万円、中堅はいくら? 初任給引き上げが突きつける課題(4/5 ページ)
「初任給40万円」が現実味を帯びる中、企業は人材獲得競争で大胆な賃上げに踏み切っている。一方で賃金逆転や制度のひずみも顕在化。各社の対応策から、初任給引き上げが企業経営に突きつける課題を探る。
中小企業が直面する採用力の格差
一方で、大企業の賃上げラッシュを前に、資金力に限りがある中小企業は、苦しい立場に置かれている。産労総合研究所の調べでは、従業員1000人以上の企業の初任給平均が25万9285円(前年比6.52%増)であるのに対し、299人以下の企業は23万1657円(同4.63%増)と、格差がはっきりしている。
給与だけで見ると、中小企業の勝ち目は薄い。だからこそ、今後は「金銭面以外の価値」をいかに提示できるかがカギとなる。
中小企業経営者への調査(CRAYONZ調べ)によると、人材流出を防ぐための施策として、「正当な人事評価制度の構築」(46.1%)や「良好な組織風土づくり」(41.8%)を挙げる声が多い。
大手のような一律の引き上げが難しくても、入社後数年でリーダーの立場を経験できることや、柔軟な働き方を実現できるなど、「成長のチャンスや自由度」を明確にする。もしくは、納得感のある評価制度を整えることなどが、報酬面以外を意識する層を引きつけることにつながりそうだ。
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