2015年7月27日以前の記事
検索
連載

なぜ「最強組織」から闇堕ち社員が続出するのか プルデンシャル、キーエンス、メガバンクの共通点スピン経済の歩き方(6/6 ページ)

「最強」と称される名門企業で、不正や犯罪に手を染める「闇堕ち社員」が相次いでいる。背景には特権意識の肥大化や員数主義、日本の将来不安、そして「最強組織に選ばれること」を過度に重視する日本型エリート観がありそうだ。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

「闇堕ち社員」が増えている最大の理由

 このような「最強組織に選ばれることがエリートの証」という日本的な価値観が、「闇堕ち社員」が増えている最大の理由だと筆者は考えている。

 日本のエリートは基本的に、我慢と根性で「最強組織」に選ばれるために熾烈(しれつ)な生存競争を勝ち抜いてきたサバイバーだ。それはそれで素晴らしいことだが、「最強組織で生き残り続ける」という目的が全てにおいて優先されるうちに自尊心や万能感が肥大化して、一般社会の常識や法令順守の意識が乏しくなってしまう。

 ちょっとしたきっかけで借金を抱えて貧しくなったり、出世レースから脱落したり、日本社会の未来に希望が抱けなくなったりすると、エリート社員の立場を悪用して横領や詐取、さらにはストレス発散で犯罪行為に手を染めてしまうのである。

 対中関係の緊張が続き、米国も西半球重視とか言い出して、物価高騰もおさまらず賃金も上がらない。2026年の日本の先行きにも、あまり明るい材料はない。ということは、エリートたちのモラルハザードも続く。これからも社会的評価の高い名門企業・最強組織から「闇堕ち社員」が続出するのではないか。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る