調査リポート
「賃上げ」も「採用」も容易ではない――中小企業が直面する“現状維持”の葛藤:フリーウェイジャパンの調査(1/4 ページ)
中小企業は今、どのような選択を迫られているのだろうか。フリーウェイジャパンは、中小企業の従業員・代表取締役と個人事業主を対象に、2025年度下期の経営状況についてアンケート調査を実施した。
物価高や人手不足が続く中、中小企業を取り巻く経営環境は一層厳しさを増している。事業の先行きや人材、賃金をめぐり、各社はどのような判断を迫られているのか──。
バックオフィス業務のクラウドサービスを提供するフリーウェイジャパン(東京都新宿区)が実施した調査では、2025年度下期の実績と2026年度上期の見通しを通じて、中小企業の現場の動きや考え方が浮かび上がった。
約3割が利益悪化――中小企業のリアルな業績感
2025年度下期の自社の営業利益について、上期と比較して「悪化」したのは27.0%、「改善」したのは22.8%だった。
2026年度上期の営業利益の見通しについては「黒字」が最も多く41.7%、「均衡」は32.2%、「赤字」は26.1%だった。
2026年度上期の事業展開については、「現状を維持する」が74.6%と最も多く、「拡大する」は15.3%、「縮小する」は8.5%、「撤退する」は1.6%だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
大手の生産管理システムは、なぜハマらなかった? 中小製造業が仲間と作った「現場発システム」で売上3倍を実現
中小製造業の広島メタルワークは5年で売り上げを3倍に伸ばした。同社は過去に大手メーカーのシステム導入で失敗した経験もある。どのようにして売り上げを伸ばすことに成功したのか?
取引停止、本当の理由は別にある 中小企業を直撃する“セキュリティ格差”による選別
ミツモアは「サプライチェーンセキュリティに関する実態調査」を実施した。その結果、危機感や対策状況において、大企業と中小企業で大きな差があると分かった。
人手不足倒産、3年連続で過去最多を更新 人材難が経営リスクに直結
従業員の離職や採用難、人件費の高騰を背景とした人手不足倒産が増加している。帝国データバンクが実施した調査によると、2025年の人手不足倒産は427件。年間件数として初めて400件を突破し、3年連続で過去最多を更新した。



