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SNSでオモチャ化する「謝罪会見」 プルデンシャルは何を読み違えたのか(4/4 ページ)

近年、謝罪会見がSNSでオモチャにされている様子をよく目にする。1月23日に実施された、プルデンシャルの謝罪会見も例外ではない。同社は何を読み間違え、SNSでオモチャとして扱われてしまったのか。

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実は、普段からネット上では「オモチャ」にされていた

 ツッコミどころを“出オチ”で作ってしまう。それでは、みずからオモチャ箱へ飛び込んでいるようなものだ。謝罪会見のお作法よりも、自社の流儀を貫いてしまった本件は、まさにそうしたパターンだと言えるだろう。

 そもそもプルデンシャルは近年、ネット上でオモシロ半分に扱われがちだった。営業社員が超人的な精神・肉体面の強さを備えているとして、一部ネットユーザーが「プルゴリ(プルデンシャルゴリラ)」とのあだ名でからかうSNS投稿は、いまなお多く見られる。

 とはいえ「プルゴリ」は、それだけパワフルな営業実績に裏付けられているからこそ、なかばジョークとして使われている単語だった。しかし、今回の不祥事発覚により、「パワフルなのは見かけだけではないか」との印象を与えた。

 当然まっとうに案件を獲得している社員の方が多いだろうが、100人規模の不適切行為となると、もはやジョークとしては笑えない。にもかかわらず、そこにダメ押しとして、強さで乗り切ろうとする会見を開いてしまった。

 会見は戦闘力の高さをアピールする場ではない。強いイメージの存在ゆえ、謝罪会見ではむしろ、目立たぬように“弱さ”を演出した方が良かったのではないか。「強く見えているが、実は弱い」というギャップは、かえって味方になったはずだ。

 今回の会見は、「勘違いしているのでは」といった感想さえ覚えさせなければ、さほどオモチャとして消費されずに済んだと考えられる。それだけに、その自己認識の甘さが残念に思えるのだった。

著者紹介:城戸譲

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1988年、東京都杉並区生まれ。日本大学法学部新聞学科を卒業後、ニュース配信会社ジェイ・キャストへ入社。地域情報サイト「Jタウンネット」編集長、総合ニュースサイト「J-CASTニュース」副編集長、収益担当の部長職などを歴任し、2022年秋に独立。現在は「ネットメディア研究家」「炎上ウォッチャー」として、フリーランスでコラムなどを執筆。政治経済からエンタメ、炎上ネタまで、幅広くネットウォッチしている。


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