「採用しても、辞めていく」 人手不足を乗り切る「外部リソース活用」3つの要点(2/2 ページ)
人手不足が、多くの企業にとって「前提条件」になりつつある中、外部リソースの活用に目を向ける企業もあります。なぜ外部リソースが選ばれるようになったのか。その背景と、活用を誤った場合に起こりやすい課題について整理していきます。
業務設計で日頃から抑えるべき3つのポイント
人材不足が前提となる時代では、「全てを社内で抱える」発想そのものがリスクになる可能性もあります。業務を分解し、役割ごとに最適な担い手を選ぶ。その一部として外部リソースを組み込むことで、無理のない体制を作れます。
重要なのは、外部に任せるかどうかではなく、業務が回る構造をいかにして設計するかです。この視点を持つことで、外部リソースは単なる応急処置ではなく、持続的な経営判断の一部として機能するようになります。
外部リソースを活用するには「何を任せるか」という業務設計が欠かせません。設計する際には、日頃から以下のようなポイントを抑えることが重要です。
(1)各業務の成果を定量的に把握する
「どの業務が、どんな数値で推移していれば平常運転なのか」を把握するようにしましょう。そうすることで、数値の推移から担当部署がうまく機能しているかを把握でき、同様に外部リソースを活用した際にも判断基準にできます。
(2)資産となる業務とそうでない業務を切り分ける
企業の競争力の源泉となる業務と、そうでない業務を切り分けましょう。前者を社内に残し、後者をアルバイトやパート、派遣社員、そして外部リソースなどに任せることが重要です。
(3)常に担当者の離職を想定する
ある業務を担当している社員が離職したら回らなくなる状態を放置するのは、その業務の属人化を許しているということです。どの社員が離職しても、すぐに別の社員でその業務を回せるようにすることで、外部リソースへの移管もスムーズになります。
組織の設計図を書き直そう
人手不足が常態化する中で、採用や内製だけに頼ることは、ますます難しくなっています。とはいえ、外部リソースに任せれば全てが解決するわけではありません。
目的や役割、成果基準を整理しないままでは、期待した成果は得られにくいでしょう。重要なのは、業務全体をどう設計するかという視点です。
人材不足を一時的な問題として捉えるのではなく、前提条件として受け止める。その上で業務を再設計し、必要に応じて外部リソースを組み込むことが、これからの現場に求められる姿勢といえるのではないでしょうか。
大村康雄
慶應義塾大学経済学部経済学科卒業後、米系金融機関であるシティバンク銀行(現SMBC信託銀行)入行。2007年、株式会社エッジコネクション創業。営業支援業を軸に、現在は人事・財務課題も対応する「営業・人事・財務課題伴走型支援企業」として展開。経営危機を乗り越えた経験を生かし、コンサルティング業や、ラジオ・YouTube・コラムなど、各種メディアで発信中。
これまでに1700社以上を支援し、継続顧客割合は平均75%台。地元宮崎でも地域振興に尽力し、延岡市立地促進コーディネーターや延岡デジタルクロス協議会人材支援委員長を務める。2024年7月、『24歳での創業から19期 8期連続増収 13期連続黒字を達成した黒字持続化経営の仕組み』を出版。
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