インタビュー
ヤマハはなぜ“六角形の船”を開発するのか 速さより居心地の良さを目指したワケ:「実証実験」の結果(1/3 ページ)
ヤマハ発動機が開発を進める「Sixフロート」は、滞在を楽しむ水上プラットフォーム。実証実験を通じて、どのような姿が見えてきたのか。開発担当者に話を聞いた。
キャンプが「特別な趣味」でなくなったのは、いつからだろうか。テントを張り、テーブルを用意し、焚き火を囲む。かつてのアウトドアといえば、装備や知識が必要だったが、いまは違う。「週末、ふらっと行ってきますね〜」と言えるほど、日常に溶け込んだ。その背景には、道具が軽くなり、扱いやすくなり、“構えなくても”楽しめるようになったことがある。
アウトドアの場所は水辺……いや、水面でも楽しめるのではないか。そんな発想から生まれたプロダクトがある。ヤマハ発動機の浮体「Sixフロート」だ。
幅は3メートル弱。円形のゴムボートの上にFRP(繊維強化プラスチック)の天板を載せた構造で、大人でも大の字で寝転べる広さがある。電動で動き、出力は1.5キロワット。最高時速は5キロほどなので、歩く速度で進むイメージだ。
タブレット端末またはジョイスティック(1本のレバー)で操作できると聞くと、「船舶の免許を持ってないから。操縦できないや」などと感じられたかもしれない。しかし、その心配はいらない。先ほど「幅は3メートル弱」と紹介したが、この数字には意味がある。
全長が3メートルを超えて、エンジンが2馬力以上になると、国家資格の免許が必要になる。しかし、Sixフロートはその基準に満たしていないので、免許は不要である。ボートというよりは、水に浮かぶ“居場所”に近いのだ。
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