独居房はどう生まれ変わったのか 「星のや奈良監獄」ホテルの舞台裏を聞いた:インタビュー劇場(不定期公演)(5/5 ページ)
1908年に建てられた重要文化財「旧奈良監獄」が、ホテルに生まれ変わる。独居房をつなげた客室や改修の工夫など、その舞台裏を総支配人に聞いた。
「ホテルとミュージアム」2本柱で
土肥: ホテルをオープンする前に、ミュージアムを4月27日に開館しますよね。館内は3つの棟で構成していて、1つめは旧奈良監獄の建築を知るエリア。2つめは、監獄の生活やルールを紹介していて、自分自身の生き方を問うエリア。3つめは、監獄をさまざまな価値観や切り口で表現するエリアだそうで。
星野リゾートは国内外でたくさんの宿泊施設を運営しているわけですが、こうしたミュージアムを運営するのは初めてですよね。収益モデルとしては、ホテルとミュージアムの収入、この2本柱で進めていくのでしょうか?
掛川: はい、その通りです。ミュージアムの運営は初めてのことなので、ホテルとは違った知見を得られればと。そして、そこで得たものを、ホテルに生かすことができればと思っています。例えば、ミュージアムを訪れるお客さまが何を求め、館内でどのように行動するのか。そうしたデータや気付きを蓄積し、今後の企画やサービスの改善につなげていきたいですね。
土肥: このミュージアムについて、星野リゾートの星野佳路代表はこのようにコメントしていますよね。「単なる歴史展示ではなく、自分自身の生活や人生を見つめ直すきっかけを提供するミュージアムを目指した。私自身、毎日規則正しい生活をしていて、監獄の生活と似ていると感じた。そのときに『ここに来るとあなたは会社を辞めたくなる』というテーマが浮かんだが、社内で反対された(笑)」と。(参照リンク)
個人的には、反対しないほうがよかったのではないか、と感じました。会社のトップだから……という話ではなく、ミュージアムで「辞表」を販売したら、人気が出そうだなあと思ったんですよね。いまからでも、辞表を出す覚悟で、提案してみてはいかがでしょうか(笑)。本日はありがとうございました。
(おわり)
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