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「パンチくん動画」はなぜバズったのか? IKEAで品切れ続出、150億ドルのぬいぐるみ市場:スピン経済の歩き方(3/7 ページ)
市川市動植物園の小ザル・パンチくんの動画をきっかけに、IKEAのオランウータンのぬいぐるみが売れている。右肩上がりのぬいぐるみ業界だが、これまでのSNSマーケティングと異なるのは……。
なぜ世界中で「ぬいぐるみ」が人気なのか
では、なぜ世界中でこれほど「ぬいぐるみ」が人気になっているのかというと、コロナ禍を経て「癒し」を求める人が増えたとか、激動する世界情勢から現実逃避をする人が多いとか、いろいろ言われているが、大きいのは「キダルト」(Kidult)の存在だ。
これは子ども(Kid)と大人(Adult)を掛け合わせた造語で、もともと「子ども向け」として販売されていたぬいぐるみやプラモデル、フィギュア、アニメグッズ、カプセルトイなどを「大人の趣味」として楽しむ人々を指す。
おもちゃの企画・製造・販売などを行うハピネット(東京都台東区)が2025年10月に実施した調査によると、全国18〜60歳の男女のうち、約535万人が「キダルト」だとされ、その市場規模は約780億円にも達すると推定されている。
これは海外でも変わらない。ぬいぐるみ産業が安定的に成長すると見られている背景には、「子どものときに欲しかったおもちゃを、大人になった今、経済力もある人々がバンバン買う」という世界的なキダルト消費の盛り上がりがあるからだ。
そんな世界が注目する「ぬいぐるみ市場」が、さらに大きく成長していくにはどうすればいいのか。その問いの答えが「パンチくん動画」なのだ。
それは一言で言ってしまうと「セレブやイベントに頼らず、ぬいぐるみを世界でバズらせる」というマーケティング手法である。
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