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「オーケー」「ヤオコー」「ロピア」はなぜ好調なのか? 絶対王者・イオンよりも利益率が高いワケ(4/4 ページ)

小売り業界の王者であるイオンだが、収益化に苦戦している。そんな中でイオンをしのぐ利益率で好調なのが、オーケー・ヤオコー・ロピアだ。

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効率化のイオンと「昔ながら」の3社は好対照

 イオンは3月1日付で食品スーパー事業を再編する。ダイエーの関東事業などをマックスバリュ関東に集約した上で、イオンマーケットとともにマックスバリュ関東をイオンフードスタイルに変更する予定だ。ダイエーは光洋と統合し、関西に集中させる。再編により40億円のコスト削減が見込まれるという。イオンが再編するのは、冒頭の通り、食品スーパー事業の利益率が低いためだ。

 対するオーケー、ヤオコー、ロピアは高い利益率で快進撃を続けてきた。低価格もさることながら、3社の施策を集約すると「NB商品が充実し、質の高い総菜が多く、店内がやや雑多」となる。これは昔ながらのスーパーの特徴であり、対するイオンは効率化を目的として「PB化率を上げ、工場配送の総菜を並べ、売場を統一する」という施策を進めてきた。地場のチェーンを取得して仕入れを共通化し、トップバリュ商品で利益率向上を図るのが旧ジャスコ時代からのやり方である。

 だが、イオン系のスーパーはPBの安さや品ぞろえが評価される一方、質を訴求した商品や総菜のニーズには応えられていない。大手による過度な統一化が3社の成長をもたらしたと筆者は考えている。

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


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