モスの「のり弁バーガー」なぜヒット? お店で売らない、なるほどなワケ(2/4 ページ)
モスフードサービスのEC限定商品「モスライスバーガー のり弁」がヒットしている。発売後1週間で初回ロットが完売し、EC売り上げを押し上げた。なぜモスは「のり弁」をバーガーにし、店舗ではなくEC限定で販売しているのか。その狙いを探る。
「のり弁をバーガーにする」発想
のり弁の商品化は、MD事業部部長の中野秀紀氏の提案から始まった。冷凍食品市場では、おにぎりや焼きおにぎりなど、米を使った商品が根強い人気を持つ。中野氏は「ライスバーガーにのりを使えば、おにぎりのイメージに近づけられるのではないかと考えた」と狙いを語る。
ただ、開発を担う寺本氏は、既存のライスバーガーにのりを巻くだけでは必然性に欠けると考え、EC専用の新商品としてイチから開発した。「のり弁をバーガーにすれば、のりで巻く理由が生まれる」(寺本氏)
開発にあたり、弁当チェーンやコンビニ、高級専門店ののり弁を幅広く食べ比べた。誰もが思い浮かべる「のり弁」をバーガースタイルで再現するには何が必要か。最終的に、白身魚フライ、きんぴら、おかか煮、マヨソースといった定番の具材に絞った。
その理由について、寺本氏は「下手に奇をてらうと、のり弁らしさがなくなる」と語る。当初は、ちくわ天も候補に挙がったが、冷凍からレンジ加熱すると硬くなるため断念した。
ライスバーガーにのりを巻くのは、1987年の発売以来初の試みだ。それだけに、のりの選定には苦労したという。冷凍で割れない強度と、加熱後も残る風味の両立が必要だった。専門業者と産地の異なるのりを何種類も比較して厳選したほか、のりを巻いた状態で冷凍できる工場の確保にも時間を要した。
どこから食べても、のり弁と感じられるよう具材の配置にもこだわり、試作は数十パターン、開発期間は約1年に及んだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
富士そば「外国人観光客お断り」は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実
庶民の味方である立ち食いそばに、外国人観光客が押し寄せる現象が起きている。外国人観光客お断りを示す店舗もあるが、「そば」が本当の意味でも世界に愛される日本食になるためにできることとは。
角上魚類が回転寿司チェーンの“強敵”になる、これだけの理由
「回転寿司より安くてうまいパック寿司」として、渋滞するほど人気を集めている角上魚類。今後、回転寿司チェーンの大きなライバルになっていきそうだ。なぜそう思うかというと……。
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。

