モスもバーキンも値上げしているのに、なぜマックだけ叩かれるのか:スピン経済の歩き方(2/7 ページ)
マクドナルドが値上げを発表したときには叩かれるのに、バーガーキングやモスバーガーが値上げで客単価を上げても騒がれないのはなぜか。理由を探ってみると……。
モスの客単価が上がっている理由
モスはコロナ禍以降、店舗数がほとんど増えていないにもかかわらず、業績を伸ばしている。2025年4〜9月の実績は、売上高507億円(前年同期比6.7%増)、営業利益40億円(同49.1%増)となった。
この背景の一つが、バーガーキングと同様に客単価が上昇していることだ。それを象徴するのが、高価格帯の「新とびきりシリーズ」である。
「新とびきりチーズ 〜北海道チーズ〜」(690円)と「ダブル新とびきりチーズ 〜北海道チーズ〜」(980円)はバーガーキングの「ワッパー」(640円)や「ダブルワッパーチーズ」(1140円)に匹敵する高価格帯ながら、客数増加にも貢献しているという。
- 「割高」イメージを乗り越えて、モスバーガーが「大復活」できた理由(ITmedia ビジネスオンライン 2026年01月04日)
もちろん、客単価の向上は、このような高価格帯メニューだけによるものではなく、モスでは「年中行事」となっている「値上げ」の影響も大きい。
2021年4月、モスの代表的な商品「モスバーガー」が370円から390円に値上げされた。他の商品も20〜30円の値上げとなった。
翌年の2022年7月、モスバーガーは390円から410円に値上げされた。他のメイン商品も20〜40円上がっている。
さらに翌年の2023年3月には、モスバーガーは410円から440円に値上げされた。78アイテムの中には、最大で50円値上げされたものもあった。
2024年5月はハンバーガーなどの値上げはなかったが、一部ドリンク商品が値上げされた。ブレンドコーヒーが280円から290円になったほか、100%オレンジジュースに関しては40円も高くなった。
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