「言ったのに伝わらない」はなぜ起きるのか 部下が動き出す「時間の使い方」(2/3 ページ)
フィードバックは、叱責でも放置でも機能しない。忙しさの中で形骸化しがちな上司の関わりを見直し、部下が自ら動き出すための時間の確保と対話の設計、その具体的なポイントを整理する。
フィードバックのための時間管理
上記のような事態を避けるためにも、効果的なフィードバックを行うためには、次のような時間管理が大切となります。
・バッファ時間をあらかじめ計画する
「忙しすぎて余裕のある時間などない」と一蹴されそうなことではありますが、予備時間をあらかじめ計画しておくことは、時間管理の重要なテクニックのひとつです。なにも起こらなければ、次に予定している仕事を入れれば良いですし、何か起こったときに、対処の時間も確保できるだけではなく、次の仕事への影響も気にすることなく、ストレスなしに対応できます。
・部下から話を聞く時間を持ち、事態を正確に把握する
フィードバックのためには、相手の状況を正しく理解しておく必要があります。特に厳しいことを指摘する場合は、事実に基づいたフィードバックが必要です。そのためには、周囲からのうわさやまた聞きではなく、本人の状況や気持ちを、正確に確認しておきたいところです。
そのときに重要となるのが、できるだけ自分の言葉で発言してもらうようにして、「自ら今後こうしたい」という意見を出してもらうことです。人は、自分の発言に対しては、実行しようと思うものです。実行しなかったときに言い訳がきかないからです。そうして、行動を少しでも変えることで、問題が起こる前に対処することができれば、すべての人にとってプラスになります。
・目指す地点を共有する
フィードバックをするということは、相手の考えや行動を軌道修正しやすいように促すことですから、そもそもどこへ向かっているのかをお互いに共有しておく必要があります。
つまり、部下が到達してほししい目標、仕事をする上でもってほしいスキルや知識、自分がサポートすることを、お互いに理解しておく必要があるわけです。もちろん、自分自身もマネージャーとしての目標、スキルなどを明確にして、部下に理解してもらうことも必要です。
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