「部長、それってアゲですか?」 沈黙の会議を壊すギャル、大手企業が頼るワケとは:ギャルの1on1を受けてみた(3/6 ページ)
企業の会議に“ギャル”が入り、ため口やあだ名での対話を通じて本音を引き出す「ギャル式ブレスト」が注目を集めている。なぜ今、ビジネスの現場でギャルが求められているのか。「ギャル式1on1」の体験取材とともに、その背景を探った。
研修から実装まで広がる「ギャルマインド」
CGOドットコムでは、ギャル式ブレストを活用したアイデア創出にとどまらず、その後の社会実装までを見据えた「ギャル式スタジオ」も提供している。物流事業を手掛ける日本貨物鉄道(JR貨物)との取り組みでは、2月にイベント施設「マイラボ渋谷」(東京都渋谷区)に「ギャル神社」を設置した。
JR貨物はBtoB企業なため、特にZ世代を中心とした消費者との距離に課題があった。そこで2024年9月にギャル式ブレストを実施。その結果「走行中にビールを醸造するコンテナ」「踏切の待ち時間に流れる音楽」「コンテナで地方のキレイな空気を運ぶ」といった自由な発想が生まれた。
その中で参加者から「貨物は単に『モノ』を運ぶだけでなく、『思い』を運ぶ」という意見が出た。これをギャルの感性で解釈すると「バイブス(熱量や感情)を運ぶこと。バイブスを届けるなら神社だよね」という結論に至ったという。
バブリー氏は「『誰かの大切なものを運ぶ』という物流の本質は、実は『誰かの気持ちをアゲる』というギャルマインドと深く通じている」と話す。
会場には、ピンクの鳥居などを設置したフォトスポット「ギャル神社本殿」を設けた。この他、恋や推し、自分自身へのエールを後押しする「愛のアゲみくじ」(無料)、ギャル巫女(みこ)が思いを受け止め、祈りに変える「好きを届けるアゲ祈り体験」(1000 円・お守り付き)を用意した。
お守りは、JR貨物の制服を再利用したキーホルダー型だ。制服に込められた「全国に貨物を運び続ける」という思いを重ねている。
バブリー氏は、こうした社会実装に力を入れる理由について「社員一人一人の意識が変わるのはもちろんだが、その変化を外にも広げていきたい。消費者にギャルマインドを体現して届けていきたい」と話す。
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