連載
苦戦するラーメン集合施設は多いのに、なぜ東京ラーメンストリートは好調なのか 来館者数30%増を実現する戦略:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/7 ページ)
ラーメン集合施設が苦戦続きの中、東京駅にある東京ラーメンストリートが好調だ。その理由は何なのか?
なぜ、ご当地エリアにみそきんを選定?
期間限定店舗の第1弾として、なぜそれまではカップ麺としてしか販売されていなかった、みそきんを選んだのか。
「有名YouTuberのHIKAKINさんは新潟のご出身。みそきんは新潟のみそを使ったラーメンなので、コラボが実現しました」(柳沢氏)
カップ麺を実店舗にするという大きなチャレンジは、期間中を通して予約が取りにくい状況が続くほどの盛況ぶりとなった。結果的に、2025年8月から約半年間の出店で、13万杯を販売した。
みそきんの実店舗の味の再現には、東京ラーメンストリートの開始時から出店している、“ミスターラーメン”こと「せたが屋」の前島司社長が中心となって取り組んだ。
前島氏によれば、「みそきん実店舗のラーメンが完成するまで、1年ほどかけてHIKAKINさんを交えた試食を繰り返した」という。
前島氏が率いるせたが屋は、ご当地エリアの企画・運営に深く関わっている。出店する店の選定はもちろん、交渉や実際の店舗運営にまで関与している。
出店において大きなハードルとなるのが、地方の名店に出店を要請しても、新店舗を運営するスタッフを確保できないケースが多いことだ。人手不足により、企画自体が頓挫することも少なくない。
そこで東京ラーメンストリートでは、せたが屋がラーメンの提供から接客、決済に至るまでの店舗運営全般をまるごと代行する例もある。
「“ミスターラーメン”がそこまでしてくれるなら」と、人員不足で出店をためらう店主を次々に口説き落としてきた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ラーメンは炎上、立ち食いそばは支持 二重価格・対応の差を分ける境界線はどこか
二重価格や客によって対応の差が分かれることに対する炎上が後を絶たない。こういった問題の「炎上」と「支持」を分けるポイントはどこにあるのか?
「郊外ラーメン」はなぜ続かないのか 行列店でも消えてしまう理由
コロナ禍で注目された郊外ラーメン店。しかし人流の回復とともに、その優位性は揺らぎ始めている。行列ができても長く続かない店が多いのはなぜか。立地を超えて問われる“ブランド力”の本質に迫る。

