ラーメンは炎上、立ち食いそばは支持 二重価格・対応の差を分ける境界線はどこか(1/4 ページ)
二重価格や客によって対応の差が分かれることに対する炎上が後を絶たない。こういった問題の「炎上」と「支持」を分けるポイントはどこにあるのか?
このところ、外国人観光客とそれ以外の料金に差を付ける、いわゆる「二重価格」をめぐる炎上が相次いでいる。
なぜ、ここまで燃え上がるのか、その構造と回避策を探ると、「価格に対する顧客の価値観」が見えてきた。
広がる「二重価格」 世界遺産にラーメンに遊園地
1月に大阪市内のラーメン店「王道家直系 我道家 OSAKA本店」での二重価格が問題視された。この店の券売機は、表示を日本語と外国語で切り替えられ、日本語の画面では1000円台の商品がラインアップされているが、外国語版では2000円台のラーメンが並んでいる。
店主はこの価格差について、商品の仕様が異なることを理由とし、券売機にもその旨を書いているため、「外国人価格を設定しているわけでも、外国人差別でもない」と説明している。
ただ、この件が話題になる前後に、中国人客が店内トラブルを起こしたとして、今後は中国人客について出入禁止にする方針をSNSで示していたことから、排外的な考えからの差別化ではないかと批判を浴びた。
国宝で世界遺産の姫路城(兵庫県姫路市)でも、入場料の二重価格化が進められている。姫路市長はかつて、外国人観光客のみを値上げ対象とする可能性を示唆していたが、その後に見送り、「市民以外」に着地した。3月1日以降、市民は1000円、市民以外は2500円となる予定だ。
姫路城では断念したが、海外観光客向けのインバウンド料金を設定している観光施設は、すでに日本国内にも存在している。2025年7月に開業したテーマパーク「ジャングリア沖縄」では、“日本在住者”を判断基準として、1日パスに6930円と8800円の価格差を設定している。公式Webサイトには「ご購入の際には、日本在住の住所、電話番号の登録が必要」と書かれている。
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