新卒ITエンジニア6.1万人の“意外な内訳” 増加の裏で起きている変化:ヒューマンリソシアが調査
2025年の新卒ITエンジニアは6.1万人となり、4年連続で増加した。しかし、その内訳は変わり始めている。こうした変化は、企業の採用や人材育成にどのような影響を与えるのか。
総合人材サービス会社のヒューマンリソシア(東京都新宿区)の調査によると、大学院、大学、短大、高専、専修学校を2025年3月に卒業し、新卒でITエンジニアとして就職した人数は6.1万人だった。前年から0.7%増と4年連続で増加したが、伸び率は鈍化傾向にある。
増加の一方で、人材構成には変化の兆しが見え始めている。この変化は、企業の採用や育成戦略にどのような影響を及ぼすのか。
多様化する新卒IT人材 育成の在り方が問われる
男女別で見ると、男性は2015年の2.8万人から2025年には4.4万人へと増え、約1.6倍となった。一方、女性は0.9万人から1.7万人と約2.0倍に増加し、男性の伸び率を上回った。女性比率は28.0%となり、4年ぶりに上昇に転じた。
修士・博士課程を修了した新卒のITエンジニア就職者を見ると、2025年は前年から3.4%減少。1万人を下回った。2017年以降は増加傾向が続いていたが、9年ぶりの減少となった。
ITエンジニア就職者の出身学部を見ると、2015年時点では理系(理学部・工学部)と、理系以外の専攻はほぼ同程度だった。しかし2025年は、理系が約1.5万人と直近10年で1.4倍に増加したのに対し、理系以外も約2.5万人と2.3倍に拡大した。
理系以外の人材の増加が際立っている。
同社は「技術の高度化により、より深いIT専門知識が求められる一方で、新卒のバックグラウンドは非IT領域へと広がっている。このギャップを埋めるには、企業による入社後の教育・育成体制の整備がより一層重要になる」とコメントしている。
本調査は、文部科学省の「学校基本調査」を基に、高等教育機関(大学院、大学、短大、高専、専修学校)の卒業者の職種別就職データを集計・分析したもの。
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