コラム
「目標だけが降ってくる」職場で、なぜ人は育たないのか(2/3 ページ)
「目標は高い。プレッシャーもある。でも、なぜか現場が動かない。新人も育たない。挑戦も起きない。」こういう組織には、ある共通点があります。
カリスマ経営の「初期メリット」が、巨大化で逆転する
ここで重要な対比があります。カリスマ経営の初期には、強烈なメリットがあります。
- 判断が速い
- 価値観がブレない
- 全員が同じ山を見られる
ところが組織が大きくなると、同じ構造が逆転します。“決めている人”がいるのに、現場からは見えない。役職上は課長が決めることになっている。でも空気では「結局、創業者の意向だよね」となる。結果、現場の認知から「最終判断者」が消えます。
この瞬間、組織はこう変わります。
- 判断が速い → 判断が遅い(確認が増える)
- 価値観がブレない → 忖度が増える(本音が消える)
- 同じ山が見える → “空気”だけが支配する
ここに入ると、育成も挑戦も止まります。なぜなら、挑戦とは本来「判断の訓練」だからです。判断できない環境では、挑戦は芽を出しません。
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