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“シンナー高騰”が直撃 「塗装工事業」倒産、過去20年で最多に(2/2 ページ)

塗装工事業の倒産が2025年度に143件となり、過去20年で最多となった。資材高、人手不足、価格競争の激化が重なり、特に小・零細業者への打撃が深刻化。2026年度も淘汰が進む可能性がある。

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イラン情勢の影響も懸念

 さらに、イラン情勢を背景としたホルムズ海峡の物流リスクにより、石油化学製品の原料となる「ナフサ」の安定供給への懸念も高まっている。これを受け、大手塗料メーカーは値上げに踏み切り、シンナー価格も7〜8割程度上昇する動きがみられる。原材料価格の上昇に加え、供給維持に向けて出荷調整を行うメーカーもあり、在庫余力の乏しい小・零細の塗装工事業者への影響は大きい。市場競争の激化に加え、資材高や人手不足も重なり、塗装工事業者は厳しい経営環境に置かれている。

 東京商工リサーチは「工事の受注価格も大幅な値上げを迫られるが、価格競争が激しく、コスト上昇分を十分に転嫁するのは容易ではない。競争力の弱い小・零細規模の塗装工事業者の脱落は、2026年度にさらに増える可能性が高い」と指摘している。

 本調査は、日本産業分類(細分類)の「塗装工事業」を抽出し、統計開始の1989年度から2025年度までの倒産を集計・分析した。

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