調査リポート
企業倒産止まらず、2年連続「1万件超」 物価高・人手不足が直撃(2/2 ページ)
2025年度の企業倒産は1万425件で、2年連続で1万件を超えた。物価高や人手不足が中小企業の経営を圧迫している。
8地域において過去10年で最多に
地域別では「東北」(前年度比4.7%減)を除く8地域で過去10年で最多となった。「関東」(同1.6%増)は全体の33.8%を占め、4年連続で前年度を上回った。増減率は「北陸」(同16.1%増)が最も高かった。
人手不足による倒産は441件で、初めて400件を超え過去最多となった。業種別では「サービス業」(114件)が最多で「建設業」(112件)、「運輸・通信業」(69件)が続いた。
後継者不在で事業継続が困難となった「後継者難倒産」は533件で、2年ぶりに前年度(507件)を上回った。
食料品や原材料、資材、エネルギーなどの価格上昇による「物価高」が一因の倒産件数は963件だった。2年連続で900件を超え、過去最多を更新した。業種別では「建設業」(247件)、「小売業」(227件)、「製造業」(177件)が多かった。
帝国データバンクは「小規模倒産が大半を占めており、長引く物価高に加え、人件費高騰、金利負担の増加などコスト上昇分を販売価格に転嫁できず、資金繰りが悪化した中小零細企業の厳しい現状が浮き彫りとなった」と指摘した。
集計期間は2025年4月〜2026年3月。発表日は2026年4月8日。対象は負債1000万円以上の法的整理による倒産。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「売上7割」の楽天市場から撤退、なぜ? 社員も大量離職…… それでも決めた“老舗家具店3代目”の狙い
売り上げの7割を占めていた楽天市場から撤退――。売り上げ減と赤字を経験しながらも、実店舗を軸に黒字化へと転じた「攻めの撤退」の狙いを聞いた。
「部長、それってアゲですか?」 沈黙の会議を壊すギャル、大手企業が頼るワケとは
企業の会議に“ギャル”が入り、ため口やあだ名での対話を通じて本音を引き出す「ギャル式ブレスト」が注目を集めている。なぜ今、ビジネスの現場でギャルが求められているのか。「ギャル式1on1」の体験取材とともに、その背景を探った。



