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NEC「AIパーク」に潜入 “大企業病”を打破する仕掛けがずらり 新オフィスの全貌は?(2/2 ページ)

NECの新拠点は、AIやデータを活用して“大企業病”を打破しようという挑戦的な取り組みが多数仕掛けられている。一体どんなオフィスなのか、内部を取材した。

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フリーアドレスの「あの人はどこ?」問題をデータで解決

 NEC Innovation Parkの中層階から高層階にかけて、フリーアドレス制の「サテライトオフィス」やチーム内外の対話を促すエリア「Communication Hub」が広がる。

 全フロアの入退ゲートやドアにAIカメラを設置し、顔認証だけで出入りできるようにした。社員証を持ち歩く必要はなく、スムーズな移動によってフロアをまたいだ交流を促進させる。

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顔認証システムを搭載した入退館ゲート。黒い箱のような装置にカメラが設置されており、顔をかざすだけで通過できる(アイティメディア撮影)

 フリーアドレス制の課題である「誰がどこにいるか分からない問題」も対策済みだ。社員が使うPCとネットワーク機器の通信状況を基に、社員の居場所を可視化する「NECオフィス居場所見える化ソリューション」を導入した。

 各所に設置したIoTセンサーで温度・湿度・ノイズのデータを収集して、リアルタイムに表示する仕組みもある。「今日は集中したいから静かなエリアに行こう」など社員が自分に適した環境でパフォーマンスを発揮しやすいようにした。

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各フロアに設置したモニターで社員の居場所やオフィスの環境を確認できる(画像提供:NEC)

 「このビルは、フリーアドレスだけでなく『組織フリー』です。各社員が専門性を持って働くことを前提にしています。だからAIコミュニティマネージャーが必要なのです。これからの新しい組織の姿は、組織を越えて人と人がつながって、イノベーションを生んだり、技術とビジネスを結合させたりすることをイメージしています。ここから新しいNECを成長させるという強い思いを込めています」(吉崎氏)

 組織の課題をテクノロジーで解決し、人のつながりを生んで変革につなげる。NEC Innovation Parkの取り組みが成功すれば、企業のモデルケースの一つになるかもしれない。

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吉崎敏文氏(アイティメディア撮影)

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