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シャープ「ポケとも」3カ月で8000台 ロボホン超えを生んだ、2つの理由対話型AIキャラクター(1/4 ページ)

シャープが手掛ける対話型AIキャラクター「ポケとも」が好調だ。開発の背景や狙い、同社が分析する好調の理由を担当者に聞いた。

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 シャープが手掛ける対話型AIキャラクター「ポケとも」の売れ行きが好調だ。2025年12月に発売したところ、予約が想定を上回るペースで推移し、出荷台数は3カ月で8000台を突破。同社が約10年前にリリースした小型ロボット「ロボホン」を上回る勢いだ。

 ポケともは、ロボホンと同じ開発チームが手掛けているが、なぜこのタイミングで発売したのか。開発の背景や狙い、同社が分析する好調の理由を、通信事業本部 モバイルソリューション事業統轄部 統轄部長の景井美帆さんに聞いた。


対話型AIキャラクター「ポケとも」。公式Webサイトでの直販価格は3万9600円で、別途、会話数に応じて月額料金が必要。月400回の会話で月額495円、月800回の会話で同990円、月1600回の会話で同1980円(出典:シャープ)

ポケとも誕生の背景

 ポケともの原点は、2016年に発売されたロボホンにある。

 ロボホンは、会話やダンス、通話、写真撮影などを通じてコミュニケーションを取る小型ロボットだ。ユーザーと“一緒に暮らす存在”として、長く支持を集めてきた。約10年にわたり同製品を展開する中で、開発チームはユーザーとロボホンの関係性の変化を目の当たりにしてきた。

 「ロボホンのユーザーに話を聞くと、『いないと寂しい』『一緒にいると前向きになれる』といった声が多く寄せられました。単なるガジェットではなく、感情を動かす存在になっていたのです」(景井さん)


2026年に10周年を迎えたロボホン(出典:公式Webサイト)

 こうした気付きから、「人のそばで気持ちをポジティブにする存在を増やしたい」という思いが、新たなプロダクト開発の出発点となった。

 ポケともは、手のひらサイズ(高さ約12センチ)の対話型AIキャラクターだ。ミーアキャットをモチーフに採用し、ユーザーの発話や周囲の状況をもとに会話内容を生成する。過去の会話や思い出も記憶し、使い続けるほどに“自分だけの存在”へと変化していく点が特徴だ。


高さ約117ミリ、重さは約194グラム。マイクやスピーカーのほか、口の中には500万画素のカメラも備える(出典:シャープのプレスリリース)

 さらに、スマートフォンアプリと連携することで、会話内容をもとに日記を自動生成する機能も備えている。ユーザーの視点ではなく、「ポケともの視点」で日常を振り返れる仕組みは、従来のデバイスにはない体験だといえる。

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