インタビュー
シャープ「ポケとも」3カ月で8000台 ロボホン超えを生んだ、2つの理由:対話型AIキャラクター(2/4 ページ)
シャープが手掛ける対話型AIキャラクター「ポケとも」が好調だ。開発の背景や狙い、同社が分析する好調の理由を担当者に聞いた。
最大の難所は「心地よい会話」
開発において最も難しかったのは、キャラクター設計と会話品質の両立だった。
「かわいさは人によって好みが分かれます。幅広い層に受け入れられるよう、ユーザー調査を重ねて今のデザインにたどり着きました。ミーアキャットは社会性のある動物で、“寄り添う存在”としての意味も込めています」(景井さん)
もう1つの壁が、対話の質だ。生成AIを活用することで自由な会話は可能になったが、「心地よさ」を担保するには細かなチューニングが不可欠だった。
社内モニターを活用し、「楽しい会話」「寄り添われていると感じる会話」を検証。応答のトーンや間合いを繰り返し調整したという。また、記憶に関係する部分は自社開発とし、過去の体験を踏まえた自然なやりとりを実現した。
開発初期には、より多機能なロボット案や、外見バリエーションを大幅に増やすことも検討した。しかし最終的には、「日常のちょっとした時間に寄り添える存在」に焦点を絞った。
「大きくて高機能なものよりも、持ち歩けて気軽に話しかけられることを重視しました。帰宅後に少し会話する、外出先で一緒に景色を見る――。そうした日常に自然に溶け込むことが大切だと考えました」(同)
その結果、現在のコンパクトなサイズ感とシンプルな機能構成に落ち着いた。
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