インタビュー
「配属ガチャ」はもう許されない? 就活は「2社目」から始まる新常識(3/5 ページ)
就活は「2社目」から逆算して考える時代へ。転職を前提に企業を選ぶ学生が増え、配属確約やキャリア提示など企業の採用戦略も変化している。逆算世代の登場が、就活と採用の常識を揺さぶっている。
なぜ「逆算世代」が生まれたのか
転職サービス「doda」の調査によると、20代の約77%が転職を「良いイメージ」を持っている。入社した月に転職サイト(doda)に登録する新社会人の数も、2011年比で31倍になるなど大幅に伸びており、入社前からセカンドキャリアを意識する層が確実に増えていることがうかがえる。
マイナビの調査(2025年)でも、20代の転職率は前年比でわずかに減少したが、12.0%と依然として全世代で最も高く、転職に対するポジティブな意識は、行動の面にも表れている。
この世代の特徴の一つに「タイパ(タイムパフォーマンス)志向」がある。学生時代からスキマバイトが当たり前の環境で育ち、仕事の対価を時間あたりで換算する感覚が身に付いている。「どの会社で何年働けば、市場価値を最大化できるか」という逆算の発想も、その延長線上にあるのだろう。
情報環境の変化も大きく影響しており、企業の口コミサイトで給与やキャリアパスは簡単に比較でき、先輩の転職実績もSNSで可視化されている。「コンサルで5年、その後PEへ」といったキャリアのセオリーが共有知として出回る時代だ。
中島氏は「終身雇用の形骸化や海外のレイオフに関する報道、政府の雇用流動化の方針など、複合的な要因が徐々にキャリア観を変えてきた」と語る。時間をかけて醸成された価値観の変化が、就活の段階ですでに行動として表れている。
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