サントリー「ギルティ炭酸 NOPE」なぜ売れた? わずか1週間で2000万本、担当者が語る勝因(2/5 ページ)
サントリーの新ブランド「ギルティ炭酸 NOPE」が、発売1週間で出荷本数2000万本を突破した。なぜこれほど話題を集めたのか。開発の舞台裏などを取材したところ……。
20〜30代を狙い、「ギルティ消費」に着目
サントリーが約14年ぶりに大型飲料ブランドを発売した背景には、「炭酸カテゴリーの課題」があったという。ここでの炭酸とは、「有糖」を指す。
「当社では、他のカテゴリーと比較して、炭酸製品に大きな動きがないことを課題視していました。世の中を騒がせるような新たな提案が長年できていませんでした。市場全体を見ても、ユーザーの高齢化が進み、若年層が炭酸を飲まなくなっている傾向があります。『このままでは市場そのものがジリ貧になっていくのでは』と、流通チェーンからも懸念の声が上がっていました」
炭酸市場では、日本コカ・コーラの「コカ・コーラ」や「ファンタ」、アサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」、サントリーの「ペプシ〈生〉」など、ロングセラーブランドが多い。市場全体では代わり映えがない印象があり、若年層の炭酸離れにつながっていたようだ。近年各社では、若年層に向けたリニューアルやプロモーションを積極的に展開している。
そんな中、サントリーが着目したのが「ストレス社会」だった。コロナ禍以降、20〜30代のストレス値が跳ね上がり、同時に背徳感のある「ギルティグルメ」が好まれるようになったという。
ぐるなびが20〜60代の会員1000人に対し、2022年2月に実施したアンケートでは、20〜40代の約半数が「ギルティグルメを食べる」と回答(「よく食べる」と「たまに食べる」の合計)。「どんなシーンで食べるのか」という問いには、「食べることを楽しみたいとき」「ストレスを発散したいとき」が多かった。
大槻氏によると、現代の若年層は「ダラけたい」「ひとりで過ごしたい」という欲求が強いという。そこで、誰かとワイワイ過ごすのではなく、ひとりでダラダラしながら飲むことでストレスが溶けていくシーンをイメージして、味わいを設計していった。
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