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人間は「取締役」、AIが「CEO」 サム・アルトマンがAGI論争を終了させてまで語りたかった「ASI」の未来図(2/4 ページ)

「AGI」(汎用人工知能)は、気付かないうちに到達してしまった――だから次はASI(超知能)の定義を決めよう」。米OpenAIのサム・アルトマンCEOは、AGIをめぐる終わりのない論争に決着をつけるかのような提案をしている。宣言を急ぐ裏には、Microsoftとの間に抱える“巨額契約の時限爆弾”があった。AIがCEOになる」衝撃の未来図とは?

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AI研究者の間で「AGIの定義」が割れる理由

 ただし全てのAI研究者やAI業界が、その定義に賛同しているわけではない。伝統的にAI研究者の間では、知能の定義は2つの系列が存在する。一つはマーヴィン・ミンスキー氏の定義で「人間が行うタスクを機械で実行できる技術」を知能と定義している。タスクを実行できるかどうかを重視しているわけで、OpenAIの定義はこちら側の定義だ。

 もう一つの知能の定義はジョン・マッカーシー氏の定義で「あらかじめ用意されていない新しい問題を解決できる技術」というもの。一般化能力や学習能力を重視している。

 アルトマン氏は、AGIの定義が一つに定まっていないことが、いつまでも議論が続いている理由だと指摘。特に今のAIには継続学習の能力が欠けているため「AGIはまだ達成できていない」という主張が存在していると理解しているという。

 継続学習とは、AIモデルが「今日はこれができない」と自分で認識し、それを学ぶために動き、理解を深め、後日戻ってきたときには正しくできるようになっている、というような能力のこと。人間では幼児でも持っているこの能力が、今のAIには欠けているという。アルトマン氏は「継続学習は、私たちがこれから作る必要のある重要な要素の一つだと思います」と語っている。

 ただその継続学習の能力が欠けていても、今の最先端AIは実際に重要な知識労働の大半はこなせるし、多くの点で人間より賢い。「科学的な発見も起こり始めた。もうAGIだと考える人は少なくない」とアルトマン氏は主張している。


ASIとは「アメリカ合衆国大統領や、巨大企業のCEO、あるいは非常に大きな科学研究所の運営を、人間よりもうまくこなせるAIのこと」(写真提供:ゲッティイメージズ)

© エクサウィザーズ AI新聞

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