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人間は「取締役」、AIが「CEO」 サム・アルトマンがAGI論争を終了させてまで語りたかった「ASI」の未来図(3/4 ページ)

「AGI」(汎用人工知能)は、気付かないうちに到達してしまった――だから次はASI(超知能)の定義を決めよう」。米OpenAIのサム・アルトマンCEOは、AGIをめぐる終わりのない論争に決着をつけるかのような提案をしている。宣言を急ぐ裏には、Microsoftとの間に抱える“巨額契約の時限爆弾”があった。AIがCEOになる」衝撃の未来図とは?

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AGI達成を急ぐ裏にある、Microsoftとの契約問題

 なぜアルトマン氏は「AGIに達した」ということで議論を決着させたいのか。

 実はOpenAIが2019年に米Microsoftから10億ドルの出資を受けた時の契約の期限が「AGIが実現するまで」となっている。当時は、AGIに本当に到達できるのかは不明だったし、いつ到達できるのかの目処など全くつかなかったのだろう。

 しかし、いよいよAGIが実現可能な段階に入ってきた。そこでOpenAIとMicrosoftは2025年10月に契約を新たに結び直した。AGIに到達した時点、もしくは2032年まで、OpenAIは売り上げの15%をMicrosoftに支払うことで、両社が合意している。

 ただしAGIの具体的な定義に関しては、両社の間で同意に達しておらず、今後両社の間でのさらなる厳しい交渉が予想されている。シリコンバレーの投資家主催のポッドキャストに登壇したアルトマン氏は「これからちょっとしたドラマが起こりそう」と冗談っぽく語っている。

 今回アルトマン氏が「AGIに到達したことにして、ASIの定義を決めよう」と提言している背景には、ASIの議論を始めることで「AGIは到達済み」という見方を世間一般に広げ、今後のMicrosoftとの交渉を有利に進めたい思惑があるのかもしれない。

© エクサウィザーズ AI新聞

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