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経営層を説得するエンジニアたち Anthropicが企業AIの「新基準」へと逆転した背景

米企業支出分析プラットフォーム「Ramp」が発表した2026年3月「AI Index」によると、米AnthropicがビジネスAI市場で劇的な逆転を果たしている。

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 米企業支出分析プラットフォーム「Ramp」が発表した2026年3月「AI Index」によると、米AnthropicがビジネスAI市場で劇的な逆転を果たしている。


米AnthropicがビジネスAI市場で劇的な逆転を果たしている(写真提供:ゲッティイメージズ)

躍進の鍵は現場の支持 「エンジニア主導のボトムアップ」が市場を塗り替える

 5万社超の米企業(法人カード・請求書支払いデータ)を基にした分析で、2月の全体AI採用率は過去最高47.6%に達した。Anthropicの採用率は24.4%まで急伸(前月比+4.9ポイント、過去最大増加)。1年前の約4%から大幅に拡大した。一方、米OpenAIは1.5ポイント減少し、勢いに陰りが見える。

 特に注目は「初めてAIにお金を払う企業」(first-time business AI purchases)の選択だ。Anthropicは新規導入企業の初回購入で約70%のシェアを獲得。2025年まではOpenAIが圧倒していたものの、わずか1年で完全に逆転した。

 背景にあるのはエンジニア主導のボトムアップ採用だ。開発者たちが個人でClaude(特にClaude Code)を「生産性が段違い」だと実感し、チームや経営層を説得。会社として初めてのAI支出でAnthropicを選ぶ流れが加速している。Rampのエコノミスト、アラ・カラジアン(Ara Kharazian)氏は「Anthropicはビジネスの新デフォルトになった」と指摘。現場の声が、企業AIの選択を急速に塗り替えている。

本記事は、エクサウィザーズが法人向けChatGPT「exaBase 生成AI」の利用者向けに提供しているAI新聞「Anthropic、企業AI初回導入で70%シェア獲得」(2026年3月12日掲載)を、ITmedia ビジネスオンライン編集部で一部編集の上、転載したものです。

著者プロフィール

湯川鶴章

AIスタートアップのエクサウィザーズ AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。17年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(15年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(07年)、『ネットは新聞を殺すのか』(03年)などがある。


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