日曜だけ現れる“昭和の町” 「ポコペン横丁」に人が集まるワケ(2/3 ページ)
おおず赤煉瓦(れんが)館など昭和以前の建造物や古民家が点在する愛媛県大洲市の肱南(こうなん)地区。静かな町並みをゆっくり進むと、どこか懐かしさが漂う「ポコペン横丁」と呼ばれるエリアの入り口が現れた。
大人子供も熱中
こうした昔ながらの雰囲気は、子供だけでなく大人までも熱中させる。大人6人が集まり、ベーゴマのグランドチャンピオンをかけて真剣勝負を繰り広げる様子も。店番をしていた市民グループ「大洲まぼろし探偵団本舗」のメンバーで会社員の清水恭美さん(63)は「訪れた子供たちがポコペン横丁の雰囲気に包まれて楽しんでくれたらいい」と話す。
大洲市は昭和41年に放映されたNHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」の舞台となった。「おはなはん通り」と呼ばれた界隈(かいわい)には古民家や蔵が立ち並んでいたが、30年ほどが過ぎると老朽化で倒壊が懸念されるようになった。
時代に合わせる
当時を知る元市観光まちづくり課職員の土井修司さんによると、平成11年ごろに市側は、こうした古い町並みを保存、活用する方針を決めた。
2人の収集家が集めた懐かしいグッズを展示するイベントなどを経て、平成16年には近隣の西予市や内子町とともに県が主催する「えひめ町並博」が開かれた。
そのとき家具製造会社の事務所や工場、かつての倉庫などを活用する形で「ポコペン横丁」が誕生したのだという。
昭和30年代のレトロ空間を再現したという「ポコペン横丁」は原則、野外イベントという形で日曜日に開催されている。
土井さんは「古い町並みを目当てに訪れる観光客が増えた。それでもニーズは変化してきており、時代に応じる形でポコペン横丁の在り方を検討していくのがよいのかもしれない」と話している。
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