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アークランズ×ジョイフル本田統合の必然 寡占化73%時代の勝者は誰か小売・流通アナリストの視点(1/3 ページ)

ホームセンター業界で再編が加速している。アークランズとジョイフル本田の統合、コーナンとバローの連携により、上位8社のシェアは7割超へ。人口減少と住宅構造の変化で縮小が不可避な市場において、次の主導権を握るのは誰か。業界は最終局面に入った。

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 ホームセンター業界の再編が大きく動き出している。売上高ベースで業界5位のアークランズと8位のジョイフル本田が2027年に経営統合し、業界4位に相当する大手ホームセンターが誕生する。

 2月には、大手スーパーのバローグループ傘下でホームセンターを展開するアレンザHDが業界大手のコーナン商事と資本提携を発表。3月末にはTOBが成立し、バロー51%、コーナン49%が出資する子会社となることが報じられたばかりであり、業界はいよいよ大手同士の統合、寡占化へと進み始めたようにみえる。


ホームセンターの寡占化が進んでいる(ゲッティイメージズ、以下同)

近しいDNAを持つ2社の統合

 アークランズは、新潟県発のホームセンターを主として日本海側に展開するアークランドサカモトが、住宅設備機器大手LIXILグループのホームセンター子会社ビバホームを統合した企業である。その当時、自社より売り上げの大きいビバホームを買収したことでも話題となった。

 今回のジョイフル本田とは、創業家1代目時代には親密な関係にあり、ジョイフル本田のいわば「弟子筋」ともいうべき存在だった。そうした背景から、両社の店づくりには共通点が多いとされている。ジョイフル本田は、業界でも最大級の売場面積(東京ドーム5個分相当)の超大型店の中に、幅広いジャンルの専門性の高い大きな売場を連ね、郊外生活に必要なものはすべてここでそろうといわれる充実した売場づくりで知られている。

 材木商出身の創業者・本田昌也氏が作り上げたこの大型店のビジネスモデルは「最強の店づくり」ともいわれている。また、そのノウハウを惜しげもなく同業他社に教えたことで、業界内には本田氏とその“弟子”たちとの人的交流が生まれ、アークランズにもそのDNAが受け継がれているといわれている。

 ただ、ジョイフル本田は本田氏の意向により創業家による事業承継をせず、三菱商事系のファンドである丸の内キャピタルが投資・支援を行い、2014年に東証上場を果たしたため、現在は創業家が経営に関与していない。こうした状況からも、オーナー色の薄いジョイフル本田が誰と組むのかは以前から業界内の関心事であった。以前から近しい間柄だった今回の組み合わせは、それほど大きなサプライズではないともいえる。

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