コラム
なぜ「生ノースマン」は800万個も売れたのか 看板商品をもう一度つくり直した理由:火曜日に「へえ」な話(3/4 ページ)
北海道土産として知られるノースマンが、なぜ生まれ変わり800万個のヒットとなったのか。鍵は新商品ではなく“つくり直す”という発想の転換にあった。老舗菓子メーカーの再生戦略を追う。
大きくわけて3つのパターン
そして今、千秋庵製菓は次の一手として、JR東京駅構内に期間限定で店舗を出店している。期間は4月下旬から約5カ月間で、北海道外では初となる専門店だ。
それにしても、なぜ東京駅に出店したのか。その狙いは、認知の拡大にある。北海道での認知度は9割を超えているものの、関東では6割ほどにとどまる。売り上げを伸ばすには、北海道以外での認知を広げなければいけないという課題がある。
「であれば、期間限定ではなく、常設店をオープンすればいいのでは?」と思われたかもしれないが、そこには慎重な姿勢がうかがえる。常設店を出せば売り上げは大きく伸びるかもしれないが、「どこでも買える」状態はブランドの希少性を損なう恐れがある。あえて期間限定にしたのは、その不安があったからなのだ。
人気の土産菓子を見ると、大きくわけて3つのパターンがある。1つめは、仙台の銘菓「萩の月」。東京駅で常設店を展開しているものの、商品名は「萩の調 煌」である。仙台の土産を東京でも買える商品に変換することで、ローカル色を薄めた。
2つめは、北海道の「白い恋人」。空港や一部の都市で出店しつつも、基本は「北海道で買うもの」という軸を崩さない。常設店を広げすぎず、流通チャネルを絞ることでブランド価値を維持している。
3つめは、福岡の「博多通りもん」。基本は現地か限られた場所でしか買えない。あえて広げないことで、「わざわざ買う価値」を訴求している。
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