雑音は敵か味方か? 仕事がはかどる音の科学:「科学的に証明された すごい習慣大百科」(2/2 ページ)
適度な雑音は情報処理を活性化し、創造性を高める可能性があるという研究がある。一方で騒音レベルが高すぎると集中力や脳機能が低下するため、「雑音以上・騒音未満」の環境が最も効果的とされる。
騒音で太る・脳の働きが弱くなる
また、「騒音の大きい場所に住むと太る」というスウェーデンのカロリンスカ医科大学のピコらの研究があります。
5156人を対象に、騒音と肥満の関係性を統計的に調べたところ、空港、鉄道、大きな幹線道路などの近くに住む人は、相対的に体脂肪の量が多いことがわかりました。
個人差もあるでしょうが、女性だけで言えば、騒音が5デシベル上がるごとにウエストが1.51センチ増えることも明らかになりました。
騒音の刺激を受けると、ストレスによってコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールが増えると食欲は増し、睡眠の質も下がります。そのため太りやすくなってしまう――。
過剰なコルチゾールの分泌は、プランニングや論理分析に関わる脳の前頭の働きを邪魔するとも言われています。音がうるさくて集中力が欠けてしまうのは、こういった理由があるからなのです。
著者プロフィール:堀田秀吾
言語学者(法言語学、心理言語学)。明治大学教授。1999年、シカゴ大学言語学部博士課程修了(Ph.D. in Linguistics、言語学博士)。2000年、立命館大学法学部助教授。2005年、ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了、2008年同博士課程単位取得退学。2008年、明治大学法学部准教授。2010年、明治大学法学部教授。司法分野におけるコミュニケーションに関して、社会言語学、心理言語学、脳科学などのさまざまな学術分野の知見を融合した多角的な研究を国内外で展開している。また、研究以外の活動も積極的に行っており、企業の顧問や芸能事務所の監修、ワイドショーのレギュラー・コメンテーターなども務める。著書に『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(クロスメディア・パブリッシング・共著)、『科学的に元気になる方法集めました』(文響社)、『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全』(SBクリエイティブ)など多数。
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