4950円のセレブ牛丼、100畳の休憩空間…… 高輪ゲートウェイシティが、異色すぎる挑戦をするワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/8 ページ)
ミムレとモン高輪の開業により、主要施設が出そろった高輪ゲートウェイシティ。超高級牛丼を提供する店や、約100畳の畳が敷き詰められたフロアがあるなど、独特な構成だが、その狙いは何なのか?
広々とした空間が特徴の「モン高輪」
人工の小山ようにも見えるモン高輪は、一棟まるごとイベントスペースにしたような、これまでになかったタイプの建物だ。街の文化創造・発信拠点として位置付けられている。
総合プロデューサーは、大阪・関西万博で食をテーマにしたパビリオンを手掛けた小山薫堂氏。館内には、1階、3階、6階にカフェのような飲食店がある程度で、ミュージアムショップを除けば物販はほとんどない。
展覧会が行われる5階の施設を目指す人も多いが、筆者がモン高輪の最大の特徴だと考えているのは、4階の「Tatami」(以下、タタミ)だ。
タタミは、ワンフロアに約100畳の畳が敷かれた空間である。靴を脱いでくつろぐことができ、赤ちゃんがハイハイしても良いという。イベントスペースでもあり、和楽器の演奏など、使い方はアイデア次第だ。
商業施設は、どうしても売り上げを上げることを前提に設計される。そのため、これまでの商業空間は、買う、食べる、移動するなど効率を重視しすぎていた面がある。店舗を極力詰め込むケースも多い。
タタミは、そうした空間づくりだけでは息苦しくなってきたことにディベロッパー自身が気付き、あえて「何もしなくても良い場所」を商業施設の中に組み込んだことを象徴するような空間である。
また、モン高輪の屋上は緑化され、神社や見晴らしの良い花見テラス、6階には足湯テラスや月見テラスもある。「何もしなくても良い場所」を、館内だけでなく屋上にも用意している点が非常に興味深い。
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