「チラシを配っても、家なんて売れないでしょ」 それでも、オープンハウスが“路上営業”を続ける理由:インタビュー劇場(不定期公演)(4/5 ページ)
「チラシ配りは非効率では?」と見られがちなオープンハウスの路上営業。しかし実際には成約の3割を生み、ネット未掲載物件との出会いもある。DX化も進む現場の実像と、その合理性に迫る。
路上営業の課題
土肥: 路上営業の課題を、どのように受け止めていますでしょうか?
小軽米: 昨年は、路上営業をきっかけに3000戸ほど売れました。一定の支持を得ている手法だと思っていますが、だからといって何をしてもいいわけではありません。声をかけられることに不快感を覚えたり、社員を見て「大変そうだ」「かわいそうだ」と感じられたり。地域の人に受け入れられるように、改善を続けていかなければいけません。
ちなみに、クレームの件数は減少しているんですよね。例えば、路上営業をしている担当者が300人いるとします。年間のクレームが300件あれば、1人当たり年1回クレームを受けていることになる。年150件であれば、2年に1回ですよね。以前は、1人当たり2〜3年に1回のペースでクレームがありましたが、いまは10年に1回ほどまで減っています。
土肥: クレームを入れるほどではないが、SNSに不満を書き込むくらいには不快である、といった人も多そうです。
小軽米: そうかもしれません。ただ、当社としては、なぜSNSに不満を書き込もうと思ったのか。具体的に、何に不満を感じたのか。そうした声を、もっともっと知りたいと思っています。「お客さま相談室」の電話番号は、ネットだけでなく、名刺にも記載しています。行き場のない不満が別の形で広がらないように、改善していかなければいけません。
土肥: 路上営業の際、担当者はオレンジのジャンパーを着用して、チラシなどを配っていますよね。以前は、どのような服装でしたか?
小軽米: 黒いジャケットを着用していることがありました。ただ、「威圧感があって、怖い」という声をいただきました。これではいけないということで、いまの明るい色の服を着ることにしました。あと、体の前後に広告板を下げる、“サンドイッチマン”形式の営業をしていたこともありました。さすがに印象が悪いので、いまは禁止しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。
サザエさんの家の価値は? 昭和と令和の“間取り”が示す時代の変化
昭和と令和の「間取り」に、どのような違いがあるのか。「サザエさんの家」と「3階建ての家」を比べてみると……。
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
地図を扱うゼンリンが都道府県のカタチをしたピンバッジを販売したところ、想定以上に売れている。47種類を販売して、どの都道府県が最も売れたのか。トップは……。

