「ミステリー小説専門店」に行列 健康食品の「わかさ生活」が運営する書店はなぜ、人気になったのか?(5/6 ページ)
名古屋の大須に誕生した「ミステリー小説の専門店」。土日には1500人が訪れ、入場規制がかかることも。意外なことに運営しているのは、健康食品会社の「わかさ生活」だ。どのような店なのか?
なぜ、わかさ生活が「書店」を運営?
わかさ生活が書店を運営する理由について、広報担当の井野氏は「当社はサプリメントによって、体の健康をお届けしてきました。それと同時に大切にしているのが、心の健康です。当社の代表が入院した際に、本や漫画などの言葉に元気をもらったことが書店事業を始めるきっかけとなりました」と話した。
書店事業は、最初から順調だったわけではない。わかさ生活は2020年、本社がある京都で書店事業をスタート。その後、名古屋でカフェ併設型の書店をオープンした。店内では多ジャンルの書籍を少しずつ取り扱っていたが、来店客がすぐに店を出てしまう状態が続いていたという。
そんな状態が3年ほど続き、書店事業は止めようという経営判断が一度は下された。その際に、代表が店舗で働くスタッフと話をしたところ、「もっと本のジャンルを絞れば、売り上げが伸びるのではないか」という意見が出た。その声を聞いた代表が、専門店という形で事業を立て直そうと考えたのだ。
そんな経緯で誕生した店舗が「謎解き生活」だ。他に、徒歩圏内に絵本専門店「えほん生活」と恋愛小説専門店「初恋♡生活」も展開している。
謎解き生活のコンセプトはその立地から生まれた。元宝石店だった建物のミステリアスな雰囲気と、大須は謎解きゲームを手がける会社が集まる街だったことから、ミステリー小説専門店という方向性が決まった。オープン当初、店に並ぶ本のセレクトは京都にある協力会社に依頼し、コンセプトだけでなくラインアップにもこだわった。
そして、2025年10月にオープンし、半年も経たないうちに行列ができる書店となったのだ。
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