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「ミステリー小説専門店」に行列 健康食品の「わかさ生活」が運営する書店はなぜ、人気になったのか?(6/6 ページ)

名古屋の大須に誕生した「ミステリー小説の専門店」。土日には1500人が訪れ、入場規制がかかることも。意外なことに運営しているのは、健康食品会社の「わかさ生活」だ。どのような店なのか?

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3店舗出店、どんな効果があるのか

 謎解き生活、えほん生活、初恋♡生活の3店舗は、隣駅や徒歩で行き来できる距離にある。複数店舗を近い距離で展開することで、在庫がなくなったときや急に人手が不足したときにも連携できるようにした。さらに、3店舗を巡りながら謎解きをする回遊型イベントも定期的に開催するなど連携を深めている。

 書店事業では、わかさ生活の色を前面に出しすぎないようにしている。一方で、レジ横にはサプリメントやキャラクターグッズを並べ、来店客が自然と興味を持つ導線を作った。

 「本を読むと目が疲れるから、ブルーベリーのサプリを置いているのかな」「このキャラクター、見たことあるけど何だっけ?」と気になった来店客が、自ら調べるうちに、わかさ生活が運営企業であることを知るケースも多いという。相手から興味を持たれる形で、自然なブランディングにつなげているのだ。

 本が売れない時代といわれて久しい。それでも、謎解き生活には「次はどんな本と出合えるのだろう」という期待を抱いた人たちが集まってくる。ただ本を並べるだけではなく、空間や体験、街との回遊性まで含めて「物語の世界」を作り込む。わかさ生活が手掛ける書店事業は、リアル書店の新たな可能性を示しているのかもしれない。


プレゼントや記念に購入する人が多い「ブラインドブック」(画像:筆者撮影)

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