「売上は伸びているのに、株価は半減」 伊藤園に起きた“5年の変化”(1/5 ページ)
伊藤園の株価が過去5年で半減しました。売り上げは堅調に右肩上がりを続けているのに、なぜなのでしょうか? 直近5年の業績を振り返りながら、株価下落の要因と今期の見通しを解説していきます。
CMに大谷翔平さんを起用し、「お〜いお茶」で知られる伊藤園。誰もが知る飲料メーカーですが、株価は2021年4月に付けた6000円台から、2026年3月時点では3000円前後まで下落し、ほぼ半値になっています。
一方で、業績を見ると売上高はこの5年で増加傾向を維持しており、一見すると大きく失速しているようには見えません。売り上げが伸びているにもかかわらず、なぜ株価は下がり続けているのでしょうか。
伊藤園に何が起きているのか。直近5年の業績を振り返りながら、株価下落の要因や今期の見通しを探ります。
直近5〜6年の株価の動き
伊藤園の株価は、この5〜6年で明確な下落傾向をたどっています。
2020〜2021年には一時8000円台に達するなど高水準を維持していましたが、その後は下落基調に転じました。2022年以降は段階的に水準を切り下げ、足元では3000円前後で推移しています。ピーク時と比べると、株価は半値以下の水準です。
特徴的なのは、急落ではなく、時間をかけてじわじわと下落している点です。2022年は7000円台から5000円台、2023年は6000円台から4000円台、2024年は5000円台から3000円台へと、株価レンジは毎年のように切り下がっています。
短期的に反発する場面はあるものの、高値を更新できないまま下落が続いています。チャートの動きからは、一時的な外部要因というより、市場の評価が徐々に厳しくなってきたと見る方が自然でしょう。
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