AIに買い物を任せたら「失敗した」約5割 “便利”の裏で露呈した限界
生成AIを使った買い物が広がる一方、利用者の約半数が「失敗した」と回答した。便利さの裏で浮かび上がったのは、情報精度や根拠不足への不信感だ。消費者は結局、何を信頼して購入判断しているのか。
商品比較サービスを運営するマイベスト(東京都中央区)が「AI時代の買い物に関する調査」を実施したところ、直近6カ月以内に買い物でAIを活用したことがある男女の49.3%が、AIで商品を選んで購入した後に後悔・失敗した経験があることが分かった。
「AIの情報が間違っていた」が最多
AIで商品を選んで失敗・後悔した理由の1位は「AIが推薦した商品の情報自体が間違っていた」(33.1%)だった。次いで「価格や費用対効果が期待と違った」(29.1%)、「実際の使用感が説明と違った」(24.3%)が続いた。AIは手軽に商品を探せる一方、推薦情報の正確性には課題があることがうかがえた。
後悔・失敗した商品のカテゴリーでは「食品・飲料・サプリメント」(18.3%)が最多だった。他に「家電・デジタル機器」(15.0%)、「日用品・生活雑貨」(12.7%)が挙がった。
全体の73.3%がAIの回答に「不満」または「不安」を感じた経験があると回答した。理由として最も多かったのは「最新情報かどうか分からなかった」(43.2%)で「根拠や検証データが示されず信頼性が低かった」(36.8%)、「なぜその商品が良いのか理由が分からなかった」(35.9%)が続いた。
「AIだけで完結」は5.3%
AIの提案をそのまま購入判断に使えるかについて「使える」の割合が最も高かった分野は「家電・デジタル機器」(63.3%)だった。他に「日用品・生活雑貨」(54.0%)、「食品・飲料・サプリメント」「スポーツ・アウトドア用品」(いずれも48.0%)が続いた。
一方「使えない」の割合が最も高かったのは「ベビー・キッズ用品」(15.0%)で、「ファッション・アパレル」(13.3%)、「美容・コスメ」(12.3%)が続いた。
買い物を「AIだけで完結した」と答えた人の割合は5.3%にとどまり、多くの人がAIを活用した後も追加で情報収集していることが分かった。
確認先として多かったのは「口コミ・レビューサイト」(55.0%)、「商品比較サイト」(51.3%)、「メーカー・ブランド公式サイト」(47.0%)だった。追加で確認した理由としては「本当に自分に合っているか確かめたかった」(55.6%)、「他の選択肢も見たかった」(46.5%)、「AIの回答に根拠が感じられなかった」(31.3%)などが上位に挙がった。
買い物時の情報源として各サービス・手段の信頼度を聞いたところ「信頼できる」と答えた割合が最も高かったのは「メーカー・ブランドの公式サイト」(69.3%)だった。以降は「専門家・編集部が実際に商品を検証・比較した商品比較サイト」(62.7%)、「実際の購入者によるレビュー・口コミサイト」(62.3%)が続いた。
一方「AIチャット(ChatGPT・Geminiなど)」は49.3%で全項目中最下位となり、AIによる情報の正確性に懸念を抱く人が依然として多いことが分かった。
調査は、直近6カ月以内に買い物でAI(ChatGPT、Geminiなど)を活用したことがある20〜50代の男女を対象にインターネットで実施した。調査期間は4月16〜17日、有効回答数は300人。
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