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「あ、この人に何言っても無駄だ……」 部下が辞めていくリーダーが「よく口にする言葉」はこれだ(3/3 ページ)

なぜ、日本企業におけるマネジャーは「致命的な口癖」が繰り返されるのか。その深層にある構造的欠陥を浮き彫りにしていきたい。

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「マネジャー失格」の人材が登用されるワケ

 最大の要因は、マネジメントを「専門技術」ではなく単なる「役職」と捉える風潮が根強い。プレーヤーしか経験していない人間が、適切な教育もないまま在籍年数がたつか、プレーヤーとしての成績の評価により管理職へ引き上げられる。

 彼らにとって、他者の声に耳を傾け、合意形成を図るプロセスは「未知の領域」だ。結果として、プレーヤー時代の経験や成功体験に基づいた「命令」と「強要」に頼らざるを得なくなる。プレイングマネジャーであれば、さらに過剰な負荷を強いられる。余裕を失った上司は、さらに部下と対話できなくなる。

 対話を無意識に避ける――その根底にある要因は、自らの正当性が揺らぐことへの「恐怖」だ。

 部下と向き合い対話するのは、時間がかかる。そして対話は、時に自らの誤りを認めなければならない場面もある。一方で、部下が納得するかどうかを確認せず、にただ業務指示を出すことは簡単だ。


「対話」には勇気がともなう

 だからこそ、忙しい上司ほど、部下との対話を省きがちだ。しかし、対話をしないことは部下からすると「人」ではなく「物」として見ているというメッセージにつなががりかねない。

 部下の気持ちを直接聞かず、勝手に思い込んだり決めつけたりしていないだろうか。部下を「管理する対象」と見なすのではなく、対等な一人として向き合えているか。

 この、あまりに基本的で、最も勇気を要する認識の転換こそが、離職の連鎖を食い止め、崩壊する組織を立て直すための唯一の道なのである。

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