インタビュー
AIを導入しても、なぜ格差は広がるのか 7割の企業が感じる「使える人」との差(4/5 ページ)
AI活用を人事評価に反映する企業が増える一方、7割超の企業が「使える人」と「使えない人」の格差を実感している。制度を整えても埋まらない“AI二極化”の実態と、先進企業の取り組みを追った。
「上から降ろす」だけでは動かない
いずれも「上から制度を降ろす」だけでなく、現場の主体性を仕組みに組み込んでいる。制度の受け手を「当事者」に変える設計こそが、浸透の分かれ目といえそうだ。
桜井氏も、AI活用が浸透している企業の共通点について「経営レベルでAI活用を重要な取り組みとして位置付けたうえで、現場が試行錯誤できる裁量を持ち、そこで得られた学びが組織内に横展開されていく状態を整えている」と語る。
dodaの調査でも、研修や評価制度を整え、AIスキルの定義や評価への反映を実施している企業ほど、AI活用度と業務パフォーマンスの関連を「強く感じている」と答える比率が高い。制度と成果の好循環が見え始めている。
だが、その循環に乗れない社員との差は開き続ける。格差の固定化を防ぐには、推進にかかる工数や役割を可視化し、正式な業務・ミッションとして位置付ける視点が欠かせない。
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