「真面目なのに成果が出ない人」の残酷な共通点(2/3 ページ)
真面目に働きさえすれば報われるというのは幻想なのだ。同じ環境に身を置きながら、確実にステップアップしていく人と、そうでない人がいる。その差は何か。
手段を目的化する
真面目なのに成長しない人の共通点の1つ目は「手段の目的化」をしてしまうことだ。
上司から指示された作業を、マニュアル通りに忠実に、予定通りに完了させることだけに全力を注ぐ。しかし、その作業の先にある本来の「目的」や「成果」には考えが及ばない。
手段が目的化することの問題は、応用が利かなくなる点にある。こういった人は、業務の手順そのものをこなすことはできるが、その業務に人員の異動やプロジェクトの変更、新しいツールの導入などによって仕事内容が変わると、途端にこれまでのパフォーマンスを発揮できなくなる。
目的を意識して働く人は、本質的なロジックを理解しているため、どのような新しい仕事に直面しても過去の経験を応用し、柔軟に対応しやすくなる。
これを分かりやすく例えるなら「カーナビに頼るドライバー」と「地図が頭に入っているドライバー」の違いのようなものだ。
前者は「300メートル先を右折」というカーナビの指示には指示通り完璧に従うことができる。しかし、ひとたびナビに入っていない道路が新設されていたり工事で通行止めになったりすると、どちらの方角へ進めばいいのか分からず立ち往生してしまう。
一方で後者は、常に現在地と目的地を意識して走っている。突発的な渋滞が起きても、方角と地形を理解しているため、過去の運転経験を応用して臨機応変に次善のルートを見つけ出すことができる。
手段を目的化するということは、手段に固執するということであり、その手段が使えない状況下に陥った途端に弱くなってしまうということでもあるのだ。
失敗を「人格否定」と錯覚する認知の歪み
2つ目の共通点は、失敗を「人格否定」と思い込んでいる点だ。
これはビジネスにおける致命的な認知の歪(ゆが)みである。本来、仕事におけるミスとは個人の問題などではなく、そのミスを発生させてしまった「仕事のやり方」や「業務の仕組み」に問題がある。人は失敗する生き物であるという前提で仕組みを整えていないことが問題なのであって、責めるべきは人間ではないのだ。
ミスを自分の人格否定と錯覚する人は、過度に落ち込むか自己防衛に終始してしまい、この仕組みの改善の話が進まない傾向が強い。失敗の原因を「仕組みの問題」として客観的に分析できなければ、いつまでも根本的なリスクを排除できないまま、再び失敗を繰り返すという悪循環に陥る。
結果として、真面目に仕事をしているのにエラーを誘発し続けるという消耗戦を強いられることとなる。これでは、いくら時間を費やしても自身のスキルが磨かれるはずがないだろう。
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