雑談、挨拶、雪かきまで クレディセゾン「43人のおせっかい集団」が変えた、AI時代の「孤独」(1/3 ページ)
「全社員のAIワーカー化」を掲げ、AI活用を前提とした業務効率化を推進するクレディセゾン。先進的なイメージの強い同社が今、社員同士がそれぞれのちょっとした困りごとを解決するために“おせっかい”をする、通称「おせっ会」活動に注力している。
「全社員のAIワーカー化」を掲げ、AI活用を前提とした業務効率化を推進するクレディセゾン。先進的なイメージの強い同社が今、社員同士がそれぞれのちょっとした困りごとを解決するために“おせっかい”をする、通称「おせっ会」活動(以下、おせっ会)に注力している。
AI活用の推進とは真逆とも言えるアナログな取り組みだが、“おせっかい”をしてもらった社員からは
- 3年間の育休明けで不安な中、ランチに誘ってくれたり、声をかけてくれたりしたことで精神的にとても楽になった
- 気軽に役員クラスの方を紹介してくれるので仕事がしやすい環境が自然と作れている
- 7月に赴任したばかりで誰に何を聞けばいいのか分からない中、いろいろな人を紹介してくれたおかげで仕事がしやすくなった
など、好評の声が多く寄せられている。
効率化が進む現代において、同社はなぜあえて人による“おせっかい”を重視するのか。そこには、AI活用を進める同社だからこそ気付いた「人にしか生み出せない」価値があった。
43人の「おせっかい集団」 発足のきっかけは?
おせっ会には、2026年4月現在で43人の“おせっかい”好きな社員が在籍している。それぞれが、自分の業務の負担にならない範囲で、社員のちょっとした困りごとや不安の相談を受け、解消することに取り組んでいる。
岡理恵子氏(セゾンAMEX事業部 セゾンAMEX推進部長)によると、おせっ会を開始したきっかけは、2022年にさかのぼる。新型コロナウイルス流行に伴うリモートワーク移行の影響から、同社では「困りごとを誰に相談していいか分からない」「他部門が何をやっているか分からず、業務の調整ができない」といった社内コミュニケーションの課題が顕在化。こうした社内コミュニケーションの滞りは、事業の成長スピードの遅れにも表れていたという。
そうした中、全社員が参加できる事業提案制度「NEXT SAISON」において、おせっ会のアイデアが提案された。「ただ楽しく雑談しようということではなく、社内コミュニケーションを円滑にすることで、事業の成長スピードを元に戻していく取り組みができないかという考えからだった」(岡氏)
社員からのアイデアをベースに、他社の取り組み事例を参考にし、2023年におせっ会をスタートした。
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