ドンキの買収で復活できるか? 関東スーパーの雄「オリンピック」が凋落してしまった根本原因:長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/4 ページ)
ドン・キホーテなどを運営するPPIHが4月、「オリンピック」などを展開するOlympicグループを買収すると発表した。近年Olympicグループは経営不振にあえいでいた。関東圏のローカルスーパーだったオリンピックは、なぜ凋落してしまったのか。
次々と業態を開発するも、2000年以降は停滞
翌1963年には、東京都国分寺市に2号店をオープン(こちらも既に閉店)。この店は画期的で、食品、衣料品に加えて、テナントに家電、呉服、紳士服、靴、文具などの専門店が入った、当時としては珍しい、今でいうショッピングセンターのはしりのような業態だった。しかも、屋上にはミニ遊園地やミニ動物園が設けられ、レジャーの面でも充実していた。創業者の金澤富夫氏は米国への留学経験もあり、米国で流行っていたショッピングセンターをいち早く導入することで非常に評判となった。
オリンピックの先進的な取り組みは、立川店や国分寺店だけにとどまらなかった。1964年には他社に先駆けて、産地直送販売を開始した。問屋、卸売市場を通さない取引は当時としては画期的だった。
1975年はフードストアのモデル店として東京都中野区に中野坂上店をオープン。当時は手に入りにくかった輸入食品も展開し、米国のモダンなスーパーを思わせる店づくりが話題となった。その後もディスカウントストア業態を開発するなどして、1988年に店頭登録、現在は東証スタンダードに上場している。
あらためて振り返ると、オリンピックが先進的で時代の先を行くような首都圏のスーパーとして輝いていたのは、1990年代頃までではないだろうか。2001年に東証1部へ上場しているが、その後は停滞している。
ちょうどその頃、スーパー業界自体が成熟化により、頭打ちの傾向が見え始めた。停滞する市場のシェア争いの中で成長を続けたのは、首都圏ではオーケー、ロピア、ヤオコー、マミーマートなど一部のスーパーだけだ。
オーケーやロピアは低価格で高品質、ヤオコーやマミーマートは地域住民のニーズをくみ取った生活提案に沿った商品の的確さで、業績を伸ばしてきた。また、イオンモールは大型ショッピングセンターとして、シネコンやフードコートを備え、圧倒的な規模感で全国に広がった。
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