ディズニーやUSJにあって「ジャングリア沖縄」にないものは何か? アトラクションでも格安チケットでもない「カギ」とは(3/3 ページ)
ジャングリア沖縄が間もなく、オープンから1年を迎える。当初の目標を下回る来園者数など不調が続くが、どうすればここから立ち直れるのか。
失敗は予見できた? メガバンクも出資を見送っていた
運営元のジャパンエンターテイメントは、刀を筆頭株主としてオリオンビールなど地元企業も出資している。それほど、北部の観光推進にかける沖縄財界の期待は大きい。官民ファンドのクールジャパン機構も、刀に80億円を出資している。ジャパンエンターテイメントにおける資本と借入の比率は半々で、2025年4月時点では約700億円を調達したとされている。
しかし来場者数の実績や県民の割合を見ると、財界の判断に疑問を感じざるを得ない。
刀が主導したイマーシブ・フォート東京の閉園や、コンサルを手がけた西武園ゆうえんちの減損損失(2年累計で73億円)の計上が明らかになったのは最近のことだが、立地や事業内容からある程度の成否は判断できたはずだ。現に3メガバンクは出資を見送った。
また、企業の業績や社会現象をいち個人の実績として報じたがるメディアの責任も大きい。企業の業績が伸びた局面で、関係者をカリスマのように持ち上げる例は多々存在する。
ジャングリアは4月に新たなアトラクション「やんばるトルネード」をオープンした。余地が大きい分、今後もアトラクションや施設の追加が続くとみられる。だが立地にハンデを負った状態で来場者数を増やすには、アトラクションではなく明確なIPが必要になるだろう。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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