「ペヤングをもっと大きくしたい」 異物混入騒動が転機だった、30歳の社長が語る決意(1/2 ページ)
「顔は四角でも味はまろやか」のキャッチフレーズでおなじみの即席麵「ペヤングソースやきそば」。昨年発売50周年を迎え、これを機に製造元のまるか食品などを傘下に持つペヤングホールディングスのトップが代替わりした。
「顔は四角でも味はまろやか」のキャッチフレーズでおなじみの即席麺「ペヤングソースやきそば」。昨年発売50周年を迎え、これを機に製造元のまるか食品などを傘下に持つペヤングホールディングス(HD、群馬県伊勢崎市)のトップが代替わりした。4代目社長に就任した丸橋克守さん(30)がインタビューで創業家としての矜持(きょうじ)や目標などを語った。2回に分けて掲載する。
父からのサプライズ
昨年10月21日にグループのトップに就いたものの、正直、社長のいすは座りにくい。それまで父(3代目社長の嘉一氏=現相談役、61)が座っていたわけですから。当然、新社長として(一挙手一投足が)注目され、常に周りに見られています。責任感の重みがこれまでと全然違う。既に執行役員に就いていましたが、どこかで父に頼っていたし、甘えていた部分もあった。いまは、何一つ妥協できない、甘えも許されない環境の中で、どうやってお客さまを増やし、社員を守っていくかを考えています。私を励ますために群馬県外からわざわざ訪ねてくれた友人らや関係先の企業も絶対に裏切れません。いろいろな面でプレッシャーを感じています。
父は「60歳でもう引退かな」みたいなことは話していましたが、「次はお前だ」「いつからこうやるぞ」とは一切言いませんでした。昨年10月7日、この年3月に発売50周年を迎えたペヤングソースやきそばの記念式典を全社員を集めて伊勢崎市内の宴会場で開催しました。その席で父が突然、「私は社長を退任します」と発言したのです。社員に対する感謝の言葉の終盤でした。60歳になり、50周年も無事に迎えることができてきりがいいと言って、新体制を発表しました。ただただびっくりです。全社員がいる中、目の前で言われて嫌だなんて言えません。父からは「社員は『社長はちゃんとやっているのか』『俺たちを見てくれているのか』という目で常にお前を見るぞ。絶対に(気を抜かず)ちゃんとやりなさい」と言われました。父のサプライズには驚いたとはいえ、昔から自分が(社長を)やるんだという思いを持っていたので、そういうときが来たなと。わくわくして、よしやってやるぞ、という気持ちも同時に出てきました。
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