「ペヤングをもっと大きくしたい」 異物混入騒動が転機だった、30歳の社長が語る決意(2/2 ページ)
「顔は四角でも味はまろやか」のキャッチフレーズでおなじみの即席麵「ペヤングソースやきそば」。昨年発売50周年を迎え、これを機に製造元のまるか食品などを傘下に持つペヤングホールディングスのトップが代替わりした。
異物混入時に自覚
私が大学1年のとき、会社が異物混入騒動(平成26年)を起こし、大きな社会問題に発展しました。当時、マネジャーをしていた硬式野球部の寮にいて、寮の食堂でペヤングの異物混入をニュースで知り、12月で冬休みの時期でもあったので、すぐに群馬に帰りました。問題を起こした会社の息子です。何かやらなければいけないと思ったのです。戻って見たのは、会社のためにお客さまのためにという姿勢で従業員の方が懸命に回収作業などにあたっている姿でした。父も工場に出向いて作業を手伝い、そして、すぐに小売店へおわび行脚です。このとき自覚しました。父が大事にしてきたこの会社、従業員の方々、そしてその家族を(創業家として)絶対に守らないと駄目なんだと。父のように「守れる人間」になりたい。トップを目指そうと本気で思ったのはそこからです。
社長就任時に「30歳とは結構早いですね」とずいぶん多くの人に言われましたが、心配ありません。父が私のサポート役に回り支えてくれています。経営上の判断で悩んだときは相談しています。積極的にアドバイスしてくれます。経営体制を説明すると、兄(長男の利光氏、32)がいるのですが、代表権を持つ取締役として財務や経理、不動産などを管理してくれています。あともう一人、義理の兄が取締役で生産、品質管理などを担っています。(創業家内で)役割分担ができていて、私が経営に集中できる環境です。
社長になるという夢が実現したのですから、今度は50年もの間、皆さんに支持されてきたペヤングソースやきそばをさらに大きく育てたい。ポテンシャルはまだまだあります。食品業界の顔になれるぐらい何か成果を残したいと思っています。
(聞き手 佐藤克史)
まるばし・よしもり
平成7年生まれ。群馬県出身。30年に桐蔭横浜大学卒業後、ペヤングホールディングス入社。執行役員経営企画室長兼社長補佐などを経て、令和7年10月から現職。趣味の野球は小学1年から。入社後は社業に専念している。プロ野球巨人のファン。
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