「飲食業」倒産、過去最多ペースで推移 小・零細を追い詰める「我慢比べ」の正体:東京商工リサーチが調査
飲食業の倒産が増加している。東京商工リサーチが調査を実施した結果、1〜5月の倒産件数は411件(前年同期比2.2%増)だった。
飲食業の倒産が増加している。東京商工リサーチの調査によると、1〜5月の倒産件数は411件(前年同期比2.2%増)だった。同期間で見ると、1997年以降で最も多かった2024年(408件)を超え、過去最多を更新した。
我慢比べから脱落する小・零細企業
倒産の要因別に見ると「物価高」による倒産は69件(同43.7%増)だった。「人手不足」による倒産は28件(同100.0%増)で、このうち「人件費高騰」による倒産は20件(同566.6%増)となった。
業種別に倒産件数を見ると、最多は「専門料理店」(122件、前年同期比18.4%増)だった。細かい分類では「酒場、ビヤホールなど居酒屋」(98件、同38.0%増)、「日本料理店」(31件、同19.2%増)、「ラーメン店」(28件、同33.3%増)が上位を占めた。
倒産件数を資本金別に見ると、最多は「1000万円未満」373件(前年同期比3.8%増、構成比90.7%)だった。東京商工リサーチは「小・零細規模の飲食業は値上げすると顧客離れにつながりかねず、価格転嫁が難しい」と指摘する。
また、小・零細規模の飲食業の倒産について、同社は「物価高や人手不足、人件費上昇が長引き、値上げと客離れ回避のせめぎ合いの中で、先の見えない我慢比べから脱落が目立ち始めた」とコメントした。
調査は、1〜5月に発生した負債1000万円以上の倒産のうち、日本産業分類の「飲食業」(「食堂、レストラン」「専門料理店」「そば・うどん店」「すし店」「酒場、ビヤホール」「バー、キャバレー、ナイトクラブ」「喫茶店」「その他の飲食店」「持ち帰り飲食サービス業」「宅配飲食サービス業」)を集計、分析した。
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