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嫌がる飲食店に、AIが何度も予約の電話を…… 「オートリザーブ問題」はなぜ起きてしまったのか(3/3 ページ)

飲食店にAIが架電して予約を取る「オートリザーブ」。便利な一方で、弊害も明らかになってきた。

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法的に問題がないとしても、対応は必要

 架電について、一部の飲食店は着信拒否設定で防止している。だが、サイト・アプリへの掲載に削除依頼を出しても、対応してもらえないという。オートリザーブは公式Webサイトで次のように表明している。

 「弊社のウェブページは、他社の口コミサイト、個人ブログ、地図サービスなどと同様、一般に公開されている情報やユーザーからのフィードバックによってレストランページを構成されております。すでに公開されている内容でございますのでページの削除対応はできかねますので、ご留意いただければと存じます。」(原文ママ)

 公開情報を基に掲載しているため削除しないという考えで、あるメディアの取材に対して運営会社は「法的に問題はない」としている。ちなみに過去には、飲食店がグルメサイトに掲載削除を求めた裁判で、飲食店側の要望を認めない判例が出ている。オートリザーブの主張を覆すのは難しいとみられる。

 一般的な予約サイトの場合、システムの導入に際してはプラットフォーム側と店舗が事前にやり取りを行い、プランや料金などを決定する。プラットフォームの担当者があいさつ回りで定期的に店舗・施設を訪れることもあり、両者は協力関係にある。一方でオートリザーブでは、飲食店側は勝手に予約システムを導入させられた構図だ。

 一部店舗が弊害を訴えている点は見逃せない。掲載の削除に対応しないにしても、飲食店が予約受付を拒否した場合、予約と架電をしない仕組みにすべきだ。現状は、オートリザーブを拒否している店舗でも、サービスサイト上では予約画面を表示している店舗が存在する。飲食店の苦情が消費者に広がれば、オートリザーブの収益にも影響を与えることになる。法的に問題がなくても、一定の配慮をする必要があるだろう。

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


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