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JR東海・総務が挑む「夕飯のおかずをもう一品作る」を目指すDX 生成AIで始めた働き方改革(2/2 ページ)

「業務を効率化しても、新しい仕事が増えるだけ」――東海旅客鉄道(JR東海)では、そんな現場の“あるある”が覆えるようなプロジェクトが動いている。業務効率化の「目的」を見直し、生成AIを活用しながら組織文化を変えようとする――非IT人材である総務担当者たちの挑戦を追った。

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「おかずをもう一品作る時間」のために DXの目的を再定義する

 このプロジェクトのユニークな点は、業務効率化の「目的」の考え方だ。

 「立ち上げ当初、私自身も『効率化した時間は別の新しい仕事をしなければ』という思いがありました。でも、メンバーと話す中で『それだと絶対に人はついてこない』と気付きました」

 そこで上司の後押しもあり「効率化した時間は新しい仕事ではなく、自分の人生のために使う」ことをプロジェクトの方針にした。メンバー一人一人も「おかずをもう一品作る」「友人と会う」「習い事を始める」といった、自分の生活を豊かにする目標を掲げている。

 ただの業務効率化ではモチベーションは続かない。その先にある「自分のためになること」をゴールに据えたこのアプローチは、社内で共感を呼び、組織文化にも少しずつ変化を生み出している。

 名古屋本社での取り組みの手応えを受け、今後は東京本社の総務担当者にも輪を広げていく予定だ。葛谷さんがAIの活用を通じて見据えるのは「働き方に制約があることが、活躍の不利にならない環境」の実現だ。

 「AIは、単に楽をするための道具ではなく、自分の可能性を広げるための武器です。専門知識がなくても、考えを整理し形にしていくことで、会社や社会に貢献する側へ踏み出せる。私自身の歩みを通じてそう実感しています」

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葛谷さんは「WOMAN AI AWARD 2026」にて「一般投票賞」を受賞した(編集部撮影)

 各部署に分散していた総務業務を、将来的には1つの部署へ集約する――そんな大きな理想も掲げている。非IT人材たちが生成AIを武器に組織の壁を打ち破る挑戦は、始まったばかりだ。

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