サントリー、10月に「金麦」を発泡酒→ビールに 酒税改正を見据え“デイリービール市場”を開拓(2/2 ページ)
サントリーは10月、「金麦」を発泡酒からビールへ刷新する。酒税改正でビール需要の拡大が見込まれる中、新商品も投入する。
酒税改正でビール類の価格はどう変化する?
金麦のビール化の背景には、10月に予定されている酒税改正がある。現在は麦芽比率50%以上の商品をビール、50%未満の商品を発泡酒や新ジャンルとして分類し、それぞれ異なる酒税が課されている。
改正後は350ミリリットル当たり54.25円に統一されるため、ビールは減税となる一方、発泡酒や新ジャンルは増税となり、価格差が縮小する見込みだ。そのため、ビールへの需要が高まるとみられている。
サントリーはビール類市場を、価格帯ごとに「エコノミー」「スタンダード」「プレミアム」の3つに分類している。エコノミー価格帯では「金麦」を、スタンダード価格帯では「サントリー生ビール」「パーフェクトサントリービール」を、プレミアム価格帯では「ザ・プレミアム・モルツ」を展開する。
金麦ブランドは2007年に発泡酒として発売し、2025年には累計出荷本数200億本を突破した。物価高を背景に「手頃な価格で満足感のある酒を楽しみたい」というニーズが高まる中、ビールへ刷新し、気軽に楽しめるデイリービールとして訴求するという。
金麦は酒税改正後も、増税分のみを価格に反映し、エコノミー価格帯を維持する。スタンダード価格帯のビールとの差を保つことで、「ビールになっても手頃な価格で購入できる」ことをアピールする。
サントリーの西田英一郎社長は「金麦をビール化することで、手軽な価格でビールを楽しみたいというお客さまの数多くのニーズにしっかりとお応えしていきたい」と意気込んだ。将来的に年間3500万ケース(大瓶換算)の出荷数量を目指すとしている。
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